毎日、早朝から夜まで、
勉強と野球の練習をがんばっている息子たち。
がんばっている子供たちへ、
親の私たちにしかできないお手伝いがあります。
それは、食事サポート。
子供が高校で寮生活を送っているため、
離れて暮らしている親は何もできないのか…
というと、そんなことはありません。
寮生活での食生活以外にも
食事サポートをする方法はいろいろあります。
ここでは、野球をがんばる子供達の
基礎体力や筋力をつけるための栄養素である
『タンパク質』について考えましょう。
球児の筋肉の元になる『タンパク質』の重要性
人間の体のあらゆる部分の元になる重要な栄養素の1つとして
『タンパク質』があります。
タンパク質は英語でProtein(プロテイン)といい、
筋トレをする上で欠かせない
プロテインパウダーやプロテインバーは
まさにタンパク質の補給にはもってこいの食品です。
『人間の体はタンパク質できている』と言っていいほど、
髪の毛、皮膚、爪、筋肉、内臓など
さまざまな部位にタンパク質が存在しています。
成長期の球児たちの健康で丈夫な体作りのために
おいしいタンパク質の摂りかたを食生活の中で考えていきましょう。
タンパク質は、普段の食事から簡単に摂取できる栄養素で、
主に肉類、魚類、大豆製品、卵、乳製品に多く含まれています。
簡単に摂取できる『卵』に注目してみましょう。
球児の筋肉にとって良質な栄養素がたっぷりの『卵』
卵はご存知の通り、ニワトリの子供ですので
命を育むために必要な、良質な栄養素がたっぷりと揃っています。
1つの卵の重量は約50gで、そのうちタンパク質は6.2g、
脂質5.2g、炭水化物0.2gを占めています。
他にも、カルシウム、鉄などのミネラル類や
ビタミン類なども多く含み、
人間の健康を維持するためには
なくてはならない栄養価が含まれています。
卵の黄身部分には、脂溶性ビタミンのビタミンA、
ビタミンE、ビタミンD、ビタミンKと
水溶性ビタミンのビタミンB1、
ミネラルの鉄がたくさん含まれています。
卵の白身部分には、ビタミンB2や
カルシウムなどのミネラル類が多く含まれます。
唯一、卵に不足している栄養素としてビタミンCがあります。
ビタミンCは、野菜やくだものなどに多く含まれるので
卵と一緒に摂取して補うといいですよ。
タンパク質の「アミノ酸スコア」とは
卵には多くのタンパク質が含まれていますが、
重要なポイントが1つあります。
それは、卵に含まれる栄養素の『質=クオリティ』です。
卵の栄養価の良し悪しは「アミノ酸スコア」で決まります。
卵のアミノ酸スコアとは
人間の身体は、食事から摂るべきアミノ酸が9種類あり、
それらを「必須アミノ酸」と言います。
食品に含まれている必須アミノ酸が、
理想的な量と比較してどれくらいの比率で入っているかを
評価するために数値化したものが『アミノ酸スコア』です。
必須アミノ酸9種類の必要量を全て満たしているとき、
アミノ酸スコアは100となります。
つまり、数値が100に近いほど
質の良いタンパク質ということなのです。
そして、卵のアミノ酸スコアは・・・
100!!
アミノ酸スコアが100の食品は卵の他にも、
豚肉(ロース)、あじ、牛乳、大豆などがあります。
例えば、精白米はアミノ酸スコアは61ですが、
白ごはんに卵をかけて「卵がけご飯」にすると
アミノ酸スコアがぐ〜んと上がります。
卵は、目玉焼き、卵やき、オムライス、
茶わん蒸し、プリン、ホットケーキなど
いろいろな調理法がありますよね。
卵と相性の良い他の食材と
自由に組み合わせることができるので、
アミノ酸スコアを上げるにはベストな食材といえます。
朝・昼・夜(+夜食)の1日3食〜4食に
アミノ酸スコアの高い良質なタンパク質が含まれた
食品を食べることが重要です。
自宅から遠く離れた高校で、
寮生活をしている我が家の三男坊も、
毎朝、どんぶり鉢に白ごはんを山盛り入れて
「納豆&卵がけご飯」を食べています。
年に数回しかない帰省中もこの食生活は変えず、
「白ごはん+納豆+生卵+キムチ」で
朝からしっかり食べていましたよ。
実は、この朝ごはんのメニューは
糖質(白ごはん)+タンパク質(卵)+発酵食品(納豆とキムチ)の
組み合わせとなり、さらに栄養価がアップします!
時間が無くて忙しい朝や凝った料理が作れない時でも、
卵を1つプラスするだけで、質の良いタンパク質を
簡単に体に取り入れることができます。
息子さんと一緒に暮らしている親御さんは
ぜひ、普段の食生活に『卵1個プラス』を意識してくださいね。
丈夫な基礎体力やたくましい筋力をつけるため
私たち親は食事サポートで
息子さんと一緒にがんばりましょう!