高校3年間、(正確には2年半)野球を頑張ってきた子供達。
頑張る子供達を一生懸命サポートしてきた親御さんも
高校野球を終えた子供さんの次の進路が気になることと思います。
高校を卒業した後の進路について、親子で話し合ったことはありますか?
親として子供に望むことは、いろいろとあるかもしれませんね。
大学に進学しても野球を続けてほしい・・・!
好きなことを見つけて新しい挑戦をしてほしい・・・!
プロ野球選手になっていっぱい稼いでほしい・・・!?
本人よりもたくさんの夢が語れるかもしれません(笑)
一番大切なことは、子供達が高校野球を終えた後に
どのような生活を送りたいか、どんな人生を歩みたいかという
理想や目標を持っているかどうかにかかっていると私は思っています。
野球部の寮生活を送っている息子に聞いてみた
自宅から遠く離れた地方で野球部の寮生活を送っている我が息子に
「高校野球が終わったら、何がしたいの?」と質問してみたところ、
『家に帰って、フツーの大学生になりたい!』
というなんとも言えない、気の抜けた返事が返ってきました^^;
よくよく話を聞いてみると、
高校では24時間、思う存分野球をしたから
卒業したら、家で大好物のご飯を食べて、アルバイトをして、
女の子とデートをして『いろいろ楽しみたい』というのです。
これは、今、送っている厳しい寮生活の反動としか思えません(笑)
こんなドラマのような普通の生活に憧れているのですね。
その気持ちも、わかるような気がします。
とはいうものの、
『大学から声がかかったら、その大学で野球を続ける』
とも言っています。
フツーの大学生の生活と、大学での硬式野球生活を比べると
本当に『天と地』、『雲泥の差』があると思いますが
彼はどちらの道を行くのか・・・?
親としては、どちらの道に進もうとも応援するしかありませんよね。
そう言えば、次男も高校卒業するときに
『フツーの大学生になりたい!』といっていました。
でも、けっきょくは付属系列の大学からお声がけをいただき
大学の硬式野球部に入って、野球部の寮でどっぷり大学野球に取り組んでいます。
今では、大学の硬式野球部を選んで良かったと言って
新人戦に向けてやる気を出しているそうなので
正しい選択だったのだろうと思っています。
高校野球を終えた子供のために親ができること
私のママ友で、こういうことを言っている人がいました。
「高校を卒業したら、好きなことをしたらいいよ。自分で考えなさい。」
この言葉を聞いて、あなたはどう思いますか?
心の広い親だなあ・・・!
好きな道を選べる子供は幸せだなあ・・・!
確かに、好きなことをしていいよ!と言える親も言われた子供も
とても自由で幸せですよね。
でも、私は少し違うと思っています。
これは、子供の資質にもよりますので
あくまでも超個人的な意見なとして読んでいただければ幸いです。
高校野球を終えてすぐの子供はまだ17〜18歳です。
しかも、彼たちの多くは授業以外の時間をほとんど野球の練習に費やしています。
特に、寮生活を送っている子供に関しては
テレビやインターネットの環境すら与えられていないケースが多くあり
ある種の社会経験というものが普通の高校生よりも不足していると私は思うのです。
もちろん、その逆に、普通の高校生が経験できないようなことも
たくさん経験していることでしょう。それはそれで、とてもありがたいことです。
ですが、そんな彼らに向かって、
「自分で考えなさい」と言い放ってしまうのは
少しコクではないでしょうか?
なぜなら、野球以外での経験値が少ない彼らには
自分の将来の姿を想像できる材料が少なすぎるからです。
もし、普通の大学生になりたいのなら・・・
もし、大学で硬式野球を続けたいなら・・・
もし、学校の先生になりたいのなら・・・
もし、海外で生活したいのなら・・・
もし、整骨院の先生になりたいのなら・・・
このように、子供が漠然と夢見ていることに対して
どういう道を歩けばそのゴールにたどり着くことができるのかを
経験値のある大人の私たち親がアドバイスしてあげるべきだと思うのです。
もしかすると、このような目標がまだ立てられない子供もいるかもしれません。
そんな子供にこそ、親である私たちが
子供の性格や適性を加味して、いろいろな経験談を交えながら話をし
一緒に将来のことを考えていく必要があると思っています。
人の痛みや気持ちをすぐに感じ取れる子。
誰よりもストイックに自分を鍛えることができる子。
なぜかわからないが、常に根拠のない自信がある子。
これは、同じように野球をしてきた我が家の3人息子のことですが、
3人それぞれまったく違う資質を持っています。
それぞれの子供の個性や資質を見極めることができるのが親の私たちです。
だからこそ、誰よりもその子にあった的確なアドバイスができるのです。
高校野球を終えた子供たちが、次のステージでも
楽しくイキイキと自分らしく生きていけるように導いてあげたいですね。