まだ梅雨も明けない雨空が続く中、
高校3年生の選手にとっては最後の大会となる
夏の全国高校野球選手権大会の予選が始まります。
ですが、夏の全国高校野球選手権大会の予選よりも先に
現役選手を引退する高校球児たちがいるのです。
高校野球が終わる6月の意味
夏の大会が残っているのに、現役を引退するってどういうこと?
と思われた少年野球の親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。
実は、高校最後の夏季大会のメンバー発表で
レギュラー20人に選ばれなかった選手たちは
もう、背番号をつけたユニフォームを着て試合に出ることはありません。
選手として、グランドでプレーすることが終了してしまうのです。
夏季大会のメンバーに選ばれる20人のうち
全てが3年生というわけではありません。
次の世代を担う実力のある1年生や2年生の後輩たちを含めて
夏季大会のメンバーが選ばれます。
その20人に選ばれなかった3年生の選手は
メンバー発表の次の日から、メンバーたちのサポートに入るのです。
バッティングピッチャーを任せられる子、
走塁が上手な子は、常にランナー役です。
レギュラー選手のために給水、グランド整備、道具の補修、
そして応援団長をはじめとする応援団の結成など
我が高校の野球部を甲子園に導くために
みんな、一生懸命、自分の仕事に取り組んでいます。
本当は、本当は、
みんな背番号をつけたユニフォームを着て
甲子園の土を踏んで、
思いっきり熱いプレーをしたかったにちがいありません。
でも、その夢を20人のメンバーに託して
黙々と自分の仕事を全うしているのです。
全ての選手にチャンスがある引退試合
夏季大会のメンバーに外れてしまった選手たちが
心残すことなく野球ができるのが引退試合と呼ばれる
ローカル大会や記念試合などの対外試合です。
地方や、学校によって引退試合の取り組みは様々ですが
高校野球の最後の締めくくりとなる引退試合は
選手たちが全力でプレーできる最高で最後の試合です。
ここで負けたら、高校野球は実質、引退となります。
ですが、、、
引退試合に負けても、彼らの表情はとても素晴らしく
白い歯を見せて最高の笑顔で笑っています!
メンバーに入れなかったけど・・・
甲子園には行けなかったけど・・・
高校野球、終わっちゃったけど・・・
でも、でも
あなたたちの全力プレーとそのイキイキとした笑顔を見たら
高校野球、最高!
と思えます。
小学校1年生から高校3年生まで
ユニフォームの洗濯とお弁当を作って
子供たちを支えてこられたママさんパパさんも
本当にお疲れ様でした。
これからは、高校を卒業した後の
新しい進路に向かって
息子さんと一緒に走っていきましょう^^