高校3年生に進級すると
同時に考えなければならない
大きな問題があります。
それは、
高校を卒業した後の進路についてです。
高校2年生の秋に、
新チームへ代替わりしたと同時に
春の選抜大会の出場権をかけた
秋季大会が始まります。
その後、
甲子園の選抜大会や春季大会のために
厳しい冬トレの期間を過ごします。
厳しい冬を乗り越え、春が来て、
新学年としての初めての春季大会、
そして夏の甲子園の予選となる
選手権地方大会が始まります。
晴れて背番号を獲得した選手たちは
甲子園出場を目指して
最後の猛練習に挑みます。
残念ながら夏の大会で
背番号がもらえなかった選手たちは
引退試合(メモリアル試合)をへて
選手権地方大会のレギュラーメンバーの
サポートに入ります。
高校3年生の子供達は、目の前にある
それぞれの大きな目標に向かって
毎日野球に取り組んでいるのです。
そんな忙しい毎日の中、
いつ、卒業後の進路について
考えろって言うの?
厳しいことを言いますが、
今までは、
野球だけしていればよかった子供達も
野球と同時進行で卒業後の進路について
考えておかなければなりません。
3年生になると同時に
ばくぜんとしたイメージでもいいので
卒業後の進路を考えておかないと
あとあと非常に苦しい状況に
追いやられる可能性があります。
高校野球を卒業した後の進路について
これは野球部に属する高校生に限らず、
全ての高校生に言えることですが
高校2年生の進路相談で、
大まかな進路希望を学校側に伝える機会があります。
A:就職希望
B:進学希望
まずはこの2択に分けることができるでしょう。
ここから先は、
私と私の周りにいるママ友の
口コミ情報をメインに
お伝えしていきます。
全ての高校球児に
当てはまるかどうかはわかりませんが
ぜひ、あなたの息子さんの進路を考える際の
参考にしていただければと思います。
高校野球を卒業後、就職を希望する場合
企業に就職する
最近は、企業側も積極的に
高卒者の採用を進めているようで
有名な大手企業に就職している子供達が
たくさんいます。
また、自分が本当にやりたいことを見つけるために
フリーターの道を選ぶ子どももいます。
実は、高校生が卒業後に企業へ就職したい場合、
大学生のように複数の会社へ
就活ができるわけではありません。
高校生は、同時に何社も
企業の就職試験を受けられない
厳しいルールがあり、
1人1社制となっています。
1人1社制とは、1人の高校生が
就職試験(選考)を受けられるのは
1社に限るということです。
つまり、
第一志望の就職試験(選考)を受け、
内定が出たらその企業に就職する
という流れになります。
高校生に大学生と同じような
就活が認められていない理由としては、
高校生は学校で勉強することが
何よりも最優先されているからです。
就活で時間を使って勉強ができない、
学校へ行けないということになれば
大きな問題ですからね。
基本的には、学校の先生からの情報を元にして
就職先を検討するということになります。
高校生への求人は、ハローワークで
求職内容が確認された後に公開され
ハローワークが認めていない求人票では
企業は高校生を採用することができません。
6月1日には、企業側が
ハローワークへ求人票を提出し始め、
7月からいよいよ情報が解禁となります。
高校生への求人には
「指定校求人」と「公開求人」の
2パターンがあります。
高校生の就職先を決める指定校求人とは
指定校求人は、
企業側が高校を限定して
求人をだす採用方法です。
企業が求人票を学校に出して、
その高校に在籍する高校生は
企業の求人情報を見ることができます。
企業の採用担当者の学校訪問が行われ、
進路担当の先生と話をされるようです。
指定校求人を出している企業へ
就職を希望する場合、
高校からの推薦が必要となります。
学業成績や野球部での活動などを
元にして選考され、
活動が認められた高校生は
学校からの推薦状をもらえます。
企業側から学校にオファーがあり、
学校側から推薦状が出ている高校生なら
有利に就職試験を受けることができる
というわけです。
私の周りの高校球児たちの就職パターンは、
指定校求人で就職している人が多いです。
誰でも応募できる公開求人とは
公開求人は、
どの高校へ通っている人でも
応募できる求人です。
企業の公式サイトでは、
高卒社員の働きぶりを紹介したり
企業のアピールをしたりと
情報をたくさん見ることができます。
公開求人で就職先を検討したい人は、
まずは、就職担当の先生に相談して
WEBサイトの閲覧ができるように
高校ごとに割り当てられたIDや
パスワードなどを確認すると良いですね。
企業の社会人野球チームに所属する
高校卒業後、
社会人としてお給料をもらいながら
野球を続けることも可能です。
社会人野球といっても
朝から晩まで1日中、
野球をしているわけではありません。
会社の営業時間には
一般社員と同じように業務をこなし
午後から、または会社の休日に
野球の練習というパターンが多いようです。
社会人野球で企業に就職するには
企業から声がかかる場合や
学校と企業関係者に繋がり(コネ)があり
推薦や引き抜きで決まることもあります。
私の友人の娘さんは
高校野球のマネージャーをしていたのですが
マネージャーとしての動きの良さに
飲食系企業の就職担当者から
直接スカウトされています。
その飲食系企業には軟式野球チームがあり、
平日は飲食店で仕事をして、
休日は野球部のマネージャーとして
大活躍していますよ!
高校野球をやりながら就職までのタイムスケジュール
4月
野球部:甲子園選抜大会開催中
春季大会始まる
就職活動:進路担当の先生に就職の希望を伝える
5月〜6月
野球部:春季大会開催中
引退試合、メモリアル試合開催
就職活動:どんな仕事に就きたいか考えよう
7〜8月
野球部:選抜大会予選・地方大会開催中
試合に負けた場合、現役選手を
終わる子供達がたくさん出てきます。
部活を引退して夏休みに突入!
そして、選抜大会予選・地方大会を
勝ち進んだ高校は
甲子園の大舞台へ!
就職活動:7月1日より求人票の情報が解禁。
指定校求人の情報が見られるようになります。
9月
野球部:引退。
筋トレや後輩のサポートをする選手もいます。
就職活動:9月上旬から、就職希望する企業へ
学校側が生徒の応募書類を提出できます。
9月中旬には就職試験(選考)が始まり、
合格発表は1週間以内に届くことが多いようです。
合格=内定ということになります。
沖縄県は1人1社制ではないため、
9月16日から1人3社まで
同時に応募することができます。
企業から内定をもらった高校生は、
その企業に必ず就職しなければならない
というルールがあります。
内定が出た時点で就活は終わりです!
おめでとうございます!
もし、不採用通知が届いた場合、
次の就職先の企業を探しましょう。
10月
野球部:筋トレや後輩のサポートなど。
就職活動:内定をもらった人は終了。
内定が出ていない人は、
引き続き就活が必要です。
10月以降は1人1社制が廃止され、
多くの県では2社の応募が
できるようになります。
大阪府や愛知県は11月1日以降に
2社への同時応募が可能です。
高校生の就活のルールは
地方やその年によって変わるようなので
就職担当の先生とよく話をして
情報を集めることが大事です。
翌年4月
4月1日に入社式を行う会社が多いです。
高校の卒業式から入社までの間に、
企業研修などが実施されることもあります。
高校生の就職試験(選考)の実態
高校生の就職試験は大学生の就職試験とは違い、
書類選考はありません。
ただし、書類選考はないとはいえ、
履歴書や調査書などの提出はあります。
一般的には面接、適性検査、
一般常識のテストなどが行われ
合否が決定されます。
ほとんどの企業の場合、
選考試験は1日で終わることが多いようです。
高校生の就職試験の面接で『聞いてはいけないこと』
実は、高校生の就職試験の面接で
『聞いてはいけない』項目があります。
家族状況や生活環境といった、
本人の適性や能力とは関係ない事を聞いて
採用不採用を決めてはいけないという
厚生労働省で決められたルールがあります。
具体的には、
●本籍地や両親の出身地
(住民票の写しの提出などもNG)
●家族の職業や学歴、資産について
●宗教・政治・思想などの関心について
●尊敬する人物
●学生運動など社会運動に関すること
●購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
まだまだ社会経験の少ない高校生。
特に、野球部で
野球を頑張ってきた子供達にとって、
高校を卒業した後の社会人生活は
全くの未知の世界です。
これからの長い人生の
第一歩となる初めての就職。
やりがいがあり、大きくのびのびと
息子さんらしく活動できる
新天地が見つかりますように!
高校を卒業したら公務員になる
厳しい野球の練習に耐え抜いた子供達は、
一般の生徒に比べて
体力や持久力、忍耐力に関して
誰よりも自信を持っていることでしょう。
そんな子供たちの間で
隠れ人気の職業が公務員なのです。
特に、
消防士、警察官、自衛官を目指す人は多く、
これまでに培ってきた
自分の力を活かせる場所として
公務員試験を受験する子供がたくさんいます。
消防士
消防士は、地方公務員にあたるため、
各自治体が行う消防士を対象とした
採用試験に合格しなければなりません。
試験は、大卒程度、短大卒程度、
高卒程度など学歴で分けられています。
採用試験に合格した後、
消防学校に入学して
半年間、必要な知識・技術などを学び、
その後、消防本部や消防署に配属されます。
警察官
警察官になるには、
警察官採用試験に合格する必要があります。
警察官採用試験を受けるためには
高校卒業以上の学歴が必要です。
採用試験に合格した後は、
一部の職種を除いて警察学校に入学し、
警察官として必要な知識・技術などを学び、
その後、配属となります。
自衛官
自衛隊は、国家公務員の中でも
特別職にあたり、
自衛官になるための試験内容は、
筆記試験と口述試験、身体検査などがあります。
自衛官と一言でいっても、
自衛隊はとても大きな組織のため、
募集している職種も多岐に渡り
選択肢がいろいろあります。
高校野球で筋トレマニアと称された先輩が目指した場所
息子の先輩のA君は、
自他共認める筋トレマニア。
そんなA君が卒業後に目指したのが
「自衛官」です。
A君は、3か月の訓練期間を経て
自衛官になれる「自衛官候補生」となり、
初めてのお給料で
中学生の時にお世話になった硬式野球チームに
ボールをプレゼントしていましたよ。
そして、後輩たちへのメッセージには・・・
『心身ともに鍛え上げて、
人の役に立てるように頑張ります』
こんな素晴らしい言葉をくれた
元高校野球児は最高です!
【番外編】アスリート専門の転職サービス会社で探す
もし、あなたの息子さんが
初めての就職先でうまく馴染めなかったとしても
野球部で頑張ってきた人たちを
必要としている企業は必ずあります!
実は、学生時代に部活動に打ち込んできた
体育会出身者や元プロスポーツ選手などの
『スポーツ人財』に特化した
転職支援サービスがあるんですよ。
私の長年のママ友である
某IT企業の人事部採用係の女性は
野球部出身の学生を
特にえこひいきしています笑
●個人の能力を高める努力ができる
●チームメイトのための作業が苦にならない
●高い目標設定ができ達成する意欲がある
●前向きで明るい
他にもいろいろありますが
これが人事部採用係をしている彼女の
採用基準だそうです。
職場の環境やさまざまな個性の顧客に
適応できる強いチームづくりに
スポーツの要素が注目されています。
体育会系男子のニーズは年々高まっていますので
あなたの息子さんにあった会社は
必ず見つかりますよ!
もしかすると、
親御さんの転職にもスポナビキャリアは
使えるかもしれませんね^^
どんな求人があるのか
見てみると面白いですよ。